「オフサイト建築」という言葉を、最近ニュースで目にした方もいるかもしれません。
でも「プレハブと何が違うの?」「普通の家づくりと関係あるの?」と、
ピンとこない方がほとんどではないでしょうか。
実はこの考え方、雪や寒さで工事が左右されやすい山形の家づくりや、
いざという時の防災とも深く関わっています。
この記事では、オフサイト建築の基本としくみ、メリット、
そして10月8日に舟形町でオープンするコインランドリーの事例まで、わかりやすくご紹介します。

オフサイト建築とは、工場であらかじめ製作した建築物(または建物の大部分)を、現地に運んで設置する工法のことです。
「オフサイト(off-site)」は「現場の外で」という意味。
建設現場(オンサイト)で一から組み立てる従来の方法に対して、
工程の多くを屋根のある工場内で進めるのが特徴です。

工場でつくるという点ではプレハブ(プレファブリケーション)も同じ仲間です。
オフサイト建築はそれをさらに広くとらえた考え方で、
木造の住宅や店舗、宿泊施設など、デザイン性や居住性を備えた建物も対象になります。
なかには基礎から切り離して運べる「移設可能」なタイプもあり、必要な場所へ移して使い続けられるのも特徴です。
工場で建物をつくることには、一般的に次のようなメリットがあるといわれています。
・ 天候に左右されにくい:雨や雪、寒さの影響を受けにくく、冬場でも工程が乱れにくい
・ 品質が安定しやすい:管理された環境で、決まった手順・精度でつくれる
・ 現場の工期を短縮しやすい:現地での作業は設置・接続が中心になる
・ 移設・再利用ができるものも:役目を終えた後に別の場所で活用できる
特に山形のように冬の積雪や寒さが厳しい地域では、
「雪の時期の工事で品質や工期は大丈夫?」という不安を持つ方も少なくありません。
工場で精度高くつくる考え方は、こうした雪国ならではの心配を減らすヒントになります。

一般的な木造住宅でも、柱や梁をあらかじめ工場で加工する「プレカット」が広く使われるなど、
家づくりの一部はすでに工場で進められています。
住宅会社を比較する際は、
「どの工程を工場で、どの工程を現場で行うのか」「冬の施工ではどんな品質管理をしているのか」
を質問してみると、会社ごとの考え方の違いが見えてきます。
オフサイト建築は、災害への備えとしても注目されています。
工場で製作できる・運んで設置できるという特徴を生かし、
災害時に応急住宅を速やかに供給できるよう、自治体と協定を結ぶ動きが全国で広がっています。
2026年6月には、舟形町と一般社団法人日本オフサイト建築協会が
「地方創生並びに地域防災力の向上に関する包括連携協定」を締結しました。
オフサイト建築を活用した応急住宅の社会的備蓄や、災害対応・被災者の生活支援などでの連携が柱となっています。
マイホームを考える際も、耐震性能に加えて、
停電や断水が起きたときにどう暮らしを続けるかまで考えておくと安心です。
防災の視点は、これからの家づくりに欠かせないテーマのひとつです。

協定をきっかけに生まれた取り組みが、舟形町初のコインランドリー「Happyコインランドリー」です。


町内にはこれまでコインランドリーがなく、住民の方から開業を望む声が寄せられていました。
事業主の大鳥和恵氏の開業を、日本オフサイト建築協会に携わる株式会社クリエイト礼文が後押しし、
移設可能なオフサイト建築の手法で建物を設置。
民間発意のコインランドリー設置としては全国初の取り組み(同社発表)です。
・ 所在地:山形県最上郡舟形町舟形339-17(ファミリーマート舟形中央店の北側)
・ グランドオープン:2026年10月8日(木)
・ 営業時間:6:00〜23:00(無人営業)
・ オープン記念キャンペーン:10月8日(木)〜10月31日(土)は特別料金で利用可能
(詳細は店舗チラシをご確認ください)
スマホアプリでの空き状況確認や終了通知、キャッシュレス決済にも対応しています。
毎日の暮らしを支える場所が、住民同士や町を訪れる人との新しい交流の場になることも期待されています。
ユニテハウス山形を運営するクリエイト礼文は、住宅づくりだけでなく、
地域の暮らしを支えるまちづくりにも取り組んでいます。
雪国で快適に暮らせる家づくりや、防災も考えた住まいのご相談は、お気軽にお寄せください。